5月の終わり、私たちは母の元から引っ越しました。
引っ越し直前に私の2人目妊娠がわかりました。
母に教えた時、すごく喜んでくれました。
引っ越し当日、母は久しぶりに笑顔を見せてくれ、「国内だから許す!」と笑って送り出してくれました。(私は海外に住もうと思っていた時期があったので…)
引っ越し先は、ウグイスが鳴くのどかな場所でした。
母にウグイスの鳴き声を届けたくて、録音してメールで送りました。
それから数週間後、
母は全く眠れなくなり、病院に行きました。その様子がこの章で描かれています。
私は引っ越し前から、このままでは本当に心配だ、という思いを抱えていました。
元気を出してもらいたくて、母の日にお寿司をご馳走したりもしました。
今でも、眠れなくなる前にもっと何か出来たのかもしれない…との思いがあります。
しかし、
様子がおかしい
と感じていたものの、
具体的に具合が悪い訳ではないので
病院へ行こうよ、
というところまで話が及びませんでした。
私の妊娠も、ウグイスの鳴き声も、母の日のお寿司も、母の苦しみを取り除く事が出来なかったのです。